【第4回102社構想から得た教訓「◎◎を欠いた新規事業も絶対に失敗する!】

3月28日、4月4日の投稿では、フォーブス誌「世界の富豪150人」にも掲載された私の一人目の恩師が抱いた102社構想を実現する過程で

着手した事業を◎△×で評価させて頂きました。

そして、△の事業と×の事業が、△であり、×であった理由から

新規事業を成功させるために絶対欠いていてはいけない条件について、考察を進めました。

その結果、「自社に利益をもたらす顧客が、より一層、自社のことを好きになって貰うために磨きあげるべき経営資源(=キラー経営資源)」

このキラー経営資源(私のコンサルティングでは、そのように呼んでいます)を強化して

基幹事業の顧客を更にファンにさせるような事業が

成功する新規事業の条件と、お伝えさせていただきました。

今回のコラムでは、102社構想で◎の事業を評価します。

そして、「コングロマリットビジネス構築のための新規事業に絶対に必要な条件=◎◎」について、考える機会を得られればと思います。

102社構想を進めていた企業の基幹産業は事業者金融です。

因みに、◎の事業は以下の事業でした。

・⑤不動産賃貸保証会社

・⑨大切な人に資産を行き渡らせるために創った会社

・⑪金融債権の回収、ファクタリング業

これらの事業は、当然のことながら、キラー経営資源の観点は十分満たしています。

これらに共通に備わっている条件ですが、何だと思われますか?

ヒントは、△の事業の一部には、キラー経営資源の視点を全く欠いていたにもかかわらず、

私が事業経営を行い、黒字経営を続けていた企業もあったということです。

答えは、⑤、⑨、⑪の事業は、全て事業経営者が優れていました。

因みに、⑨は私が、直接事業設計から経営まで行った事業です。

また、×の事業は以下の事業でした。

・③民事再生になった老舗ゴルフメーカー

・④IT化とともに拡大したパソコンショップ

・⑥不動産事業

・⑦不動産リファイナンス、不動産ローン組み替え

これらの事業に共通して言えることは、事業経営者の能力が極めて低いことです。

特に、⑦は、事業経営者の逮捕歴が原因で、業務停止になっています。

このように事業経営者の決定は、大変大事な観点です。

ところが、多くのオーナー経営者は、事業経営者の選択に間違い、新規事業を不成功に終わらせています。

だからこそ、私のコンサルタントでは、「オーナー社長が事業経営者を量産する仕組み化」と「事業経営者決定の仕組み化」を最も重要視しているのです。

次回のコラムでは、①キラー経営資源の視点、②事業経営者の決定の視点以外の条件について、

2人目の恩師で、私が実際に行ってきたコングロマリット構築をもとに考える機会が得られればと思います。