【第5回テレビで御馴染みの2人目の恩師が抱いたビジネス多角化への想い】

4月11日のコラムでは、多角化経営を成功させる二大要因として、キラー経営資源磨き上げの視点と、②事業経営者の決定の視点」について、述べさせていただきました。

今回のコラムでは、残り3つの要因に入る前に、私の2人目の恩師が抱いた「コングロマリッドビジネス構築の動機」から、

「経営者が社長になりたいと思う動機」「コングロマリッドビジネスを構築したいと思う動機」について、考えて参りたいと思います。

2人目の恩師が社長を志したのは、1人目の恩師と同じく、子供の頃でした。

ところが、この2人の恩師の社長を志した動機は、全く異なったものでした。

既に触れさせて頂きましたとおり、1人目の恩師が社長を志した動機は、ロスチャイルドのような億万長者になることでした。

ところが、2人目の恩師が社長を志した理由は、全く異なります。

2人目の恩師は、大変情に厚い方でした。

2人目の恩師は、身内、特に、母親を幸せにするために、社長を志したのです。

次に、コングロマリッドビジネスを志した動機について考えます。

1人目の恩師は、億万長者として成功するためには、1社経営ではなく、102社構想が必要とのことが、その動機でした。

ところが、1人目の恩師が、1社目で大成功を成したこととは対照的に、

2人目の恩師は、大成功を収める前に、紆余曲折を繰り返しました。

2人目の恩師は、周りの人たちを幸せにするためには、お客様の人生を自身と喜びに満ちたものにしなければならない。

そして、お客様に自信と喜びの人生を歩んで頂くためには、1社経営から脱却し、複数社の経営が必要になったことが、その動機でした。

2人目の恩師のコングロマリッドビジネスに対する考え方は、まさに「当社に収益をもたらしてくださるお客さんの満足度向上の視点」と言えます。

そして、私のコンサルティングで申します「キラー経営資源の磨き上げによるコングロマリッドビジネスの実現」とも言えるのです。

要は、何が言いたいのかと申しますと、2人の恩師が社長を志した動機も、コングロマリッドビジネスを志した動機も、

御二方の人生目標があり、その人生目標をかなえるために必要なの条件が、コングロマリッドビジネス構築だったのです。

御二方のように成功をおさめますと、利害関係者が一気に増えます。

愛する人の幸せ、より一層の巨万の富、欲しいもの、健康への投資、栄誉ある勲章、ある業界への貢献、地域への貢献等々、

こうした人生目標は、多ければ多いほど、複雑であるほど、多くの会社が必要となります。

人を例に挙げますと、家族だけを幸せにするケースよりも、愛する人が家族以外にもいるケースがあるとします。

家族以外の愛する人達も幸せにしたいと思えば、家族と家族以外の愛する人との、お金の出どころは分けなければなりません。

この愛する人達を、未来永劫に幸せにしたいと思えば、ファミリーオフィスといわれる資産管理会社が必要になります。

私が2人の恩師と接してきた結論、それは、「コングロマリッドビジネスの構築こそが、多くの人生目標を同時実現し、社長の人生を豊かにするもの」ということです。

だからこそ、私のコンサルティングの初日には、社長の人生目標を整理することから始めます。

社長の人生目標を整理し、その広がりの可能性を考えます。

その広がりの可能性が、コングロマリッドビジネスの可能性になるのです。

4月25日のコラムでは、①キラー経営資源の視点、②事業経営者の決定の視点以外の条件について、進めさせて頂きます。